七人の侍とウルトラマン 

もりやましんぶん

2019年02月08日 06:58

スノーピーク地方創生コンサルティングの後藤社長とのおはなし。その2




ウルトラマン型と七人の侍型


みなさん、ウルトラマンを一度は見た事があるだろうか。
超ざっくり説明すると、街に怪獣が現れ、住民だけではどうにもならない。そこでヒーローに助けを求める。
助けを聞いたウルトラマンが街に登場すると、住民は精一杯応援して、ウルトラマンが怪獣を倒して終わる。
住民はウルトラマンに感謝し、何か困ったらウルトラマンが助けにきてくれるから安心だと終わる。

ウルトラマンは例えると超有名シェフや、今でいうとインフルエンサーだ。
街に活気がなくなり、このままいけば街は滅んでしまうと考え、ウルトラマンのような存在を探す。
有名人の活躍で、その場は人がきて、街に少し活気が戻る気がする。
ただその人が去ると、街が衰退して行く恐怖に怯える事になり、地方は何も変わらなかったという現実が残る。

ただ、有名人は更に有名になり、ファンが増える。
この結果、地方の目的は達成されず、有名人の目的だけが達成されて終わる。


それと比較して
七人の侍は、野武士の略奪により困窮した百姓に雇われる形で集った7人の侍が、身分差による軋轢を乗り越えながら協力して野武士の一団と戦う物語である。
ポイントは、その土地に住む百姓が主体で問題を解決しようとするところだ。


印象的な七人の最後


野武士を撃退した村には日常が戻り、晴れ空の下で村人は笛や太鼓で囃しながら田植にいそしむ。活力に満ちて新たな生活を切り拓いていく村人たちとは対照的に、その様子を見つめる生き残った3人の侍の表情は浮かない。侍たちの横を田植に向かう村の娘たちが通り過ぎていく。その中に志乃がおり、勝四郎を見て躊躇うが、何も言わずに振り切って田に駆け込む。そのまま田植歌を口ずさみながら、勝四郎を忘れるように志乃は一心に苗を植えていく。
勘兵衛がつぶやく。
「今度もまた、負け戦だったな」
怪訝な顔をする七郎次に対して「勝ったのはあの百姓たちだ、わしたちではない」と述べて勘兵衛は丘を見上げる。その上には、墓標代わりに刀が突きたてられた4つの土饅頭があった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/七人の侍参照

あくまで主役は百姓であり、七人の侍を神格化するのではなく、日常を取り戻した事を喜んでいる。
勝ったのは百姓であり、七人の侍ではない。
地方でもこのようにあるべきで、有名シェフやインフルエンサーをウルトラマンのように扱うのではなく、
七人の侍のようにそれぞれの目的が達成できるように如何に巻き込むかが大切だ。

だから、地方で何かやろうと思えば、如何に地方の人に喜んで協力してもらえる関係を築けるかが大切であり、
それぞれの目的をしっかりと把握し、それぞれがしっかりと目的を達成できる仕組みづくりが何より重要である。

2019/02/07




関連記事
質より量
快挙!!!!伊勢角ビール!!!!
京都大学で僕がやったこと
僕がなぜ京大の川上教授と共同で研究ができたのか
有名編集者 箕輪さんのイイ話
地域を着替えさせる -S級体験の存在する市場-
水溜りボンドから学ぶ(youtube編)
Share to Facebook To tweet