宿題やテストのない小学校の通知票ってどうなってるの? 飛騨に住む僕が福井の勝山の小学校に息子を通わせている話 ②
勝山こどもの村小学校 前回の続き

その①はこちら
勝山こどもの村小学校長男は今、ちいさな私立学校の勝山こどもの村小学校というところで寮生活を送りながら生活している。";小学生の寮生活";と聞いてびっくりされるかもしれないが、週末の土日は帰ってくるし、夏休みや冬休みなど休みを入れると一年の3分の1は一緒にいる。特に寂しいという感情はなく、どちら…
いざ学校に行かせようと、準備を進めるうちに、親としての葛藤が生まれてきた。
自由な学校は素晴らしいと思うが、僕たち親の独りよがりではないか。
子どもたちにとって本当に最適な選択なのか?
そして一番心配したのは、実は
大学進学などを考えたときに学力としては大丈夫なのか?って事だ。
学力より大切なものが沢山あると言いながら、
息子に対しては大学にいける学力がつくかどうか心配していたのだ。
入学面談の日がやって来た
そのような葛藤を抱えつつ、校長先生や先生との入学面談の日がやって来た。
この面談は、息子本人の意思確認と、親が先生に質問をする場だ。
僕は、恥を忍んで、学力の事を質問した。
校長先生は、
いわゆる受験としての学力の事を心配されていますか?という前置きをしながら話をしてくれた。
ここの生徒は高校受験でも、国内外の候補から自分が学びたい事、チャレンジしたい事を選んできます。
そして、一番学びたいところを決めたら、一生懸命勉強するので大丈夫ですよ。
親としては、子供たちは日本含め世界中から選ぶので大変だとは思います。
冷静になれば、受験の為だけの学力は必要ないという回答に行き着くのだが、いざ自分の息子となるとやっぱり心配が先に立ってしまう。
息子本人も行く事を決断したので、精一杯応援しようと心に決めた。

入学して寮生活が始まると、最初の1ヶ月は夜寂しくて涙で枕元を濡らしたそうだ。
1ヶ月も過ぎると、一人で寝るのにも慣れて、もの凄く楽しいようでイキイキしていた。
友達もたくさん出来て、色々な事を体験しているのが息子の成長具合からも感じることができた。
通知表が届く
そんな最中、通知表が届いた。
通知表を見た瞬間、勝山子どもの村小学校で本当に良かったなぁという思いが溢れてきた。
内容は、よくある5段階評価ではなく、人情味ある生活と学習の記録で、息子はこんな性格だったんだとか
こんなことにチャレンジしているんだなぁと知ることができて嬉しく思った。

人の性格や能力は数値化できない
人の性格や能力は数値化できないと改めて思った。
これからも自分らしさを大切にしていってほしいと思う。
そして、このように見守ってくれる先生にも感謝だ。
世界をよりよく、おもしろく。