水木しげるの画力

なまけものでありなさい

ゲゲゲの鬼太郎や河童の三平、悪魔くんなど、子どもの頃から好きでよく見ていました。
水木さんの不思議な雰囲気も好きでずっとファンです。
水木作品はストーリーも面白いんですが、一貫して 人間と自然 を描いています。
悪いことをしている奴の優しい部分だったり、正義の味方っぽい奴が案外自己中だったり。子どもながらに、人って一面だけでは判断できないし、ずっと同じではないんだなぁと考えたりしていました。
圧倒的画力
独特な表情のキャラクターも大好きですが、圧倒的な画力もあわせてお伝えしておきたい。主人公が移動する何気ないコマだったり、ふとしたシーンの書込みが半端ないです。

ページいっぱいの草が風に揺れているシーンなどなどなど、どうやって描いているのかさっぱりわからない。
物凄いコマがたくさんあります。


なまけものでありなさい
「怠け者でありなさい」というのは、水木しげるさんの言葉としてよく出てきます。
彼は著者の中で、幸福についての7か条を説いています
努力は裏切る、才能と収入は別と言っているのが、意外で印象に残っています。
以下に引用します。
第1条 成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。
第2条 しないではいられないことをし続けなさい。
第3条 他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし。
第4条 好きの力を信じる。
第5条 才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。
第6条 怠け者になりなさい。
第7条 目に見えない世界を信じる。
引用:水木サンの幸福論 水木しげる著
今日3/8は水木しげるさんの誕生日です。
だから何ってことはないですが、オススメですので未読の方は是非。
妖怪や悪魔が出てくるファンタジー作品は言わずもがなだし、南方熊楠やヒトラーなど伝記物も面白いですよー
のんびりとしたコミックの中にハッとする瞬間がきっとあると思います。
世界をよりよく、おもしろく。