田舎で何か仕掛て失敗する理由No1
地方で何か仕掛けようとする人への、経験者からのアドバイスの大半は、地元の人と上手くやれているか?って事だ。
例えば、今、話題の無人島を買う宣言をした吉村さんについて、西野さんが同様の事を指摘している。

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一番大事なポイントですが、無人島がある西海市白崎郷は、商店(客商売)が集合している土地ではなく、とてものどかで、静かな住宅街です。
静かに暮らしたい地元住民からしてみると、そもそも、ここにエンタメ島を作る明確なメリットがありません。
それでも作るというのなら、一にも二にも地元住民の皆様との『対話』を繰り返すことが大切なのですが、今回は『地元の方との対話』をスッ飛ばして、テレビで先に発信しちゃったので(これは悪手ですね…)、静かに暮らしたい地元民からの反対に遭い、そもそも「売った人(株式会社 大臣さん)」の責任になってしまうので、世間は騒いでいますが、おそらく今回の話は白紙になると思います。
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参照
ノブコブ吉村が買った「無人島の価値」をキンコン西野が考えてみた
他にも、地域のイベントを数多く主催している水代さんも
夜市をやりたいという青年が訪ねて来た時の話をしてくれた。
どうやったら夜市が開催できるのか?という相談に、今から毎日、夜市がやりたい場所の公衆トイレを掃除しなさいとアドバイスしたそうだ。
そうすると、若者は、こう答えたそうだ。
そんな話ではなく、どのような企画書を提出し、どこの部署に話をつけるかを知りたいと。
地方では特に、どんなイベントでもそこに住む人の理解や応援がなければ成り立たない。
又、行政を動かすのもそこで生活する住民の力だったりする。
自分たちで盛り上がって、この企画をすれば必ず地域に貢献できると張り切って何か仕掛ける事は大切だが、
地元の人にとっては基本は迷惑な行動であるという自覚で物事を進めないといけない。
地元には必ず有力者がいる。
その人を特定するためにも、地域の人たちに仲間と認められる事が大切だ。
お前の企画やあの人が応援する企画なら賛成する、という人をどれだけ作れるかが全てだ。
地道に行う泥臭いことは表には出てこない。
でもそれが、一番大切な事だとみんな知っているので、イベントに慣れた人ほど地元の人との関係を気にする。
どんなイベントを企画しても、地元との関係は重視される。
皆さんも何か企画するときは自信満々に、地元との関係はOKですという関係性を築いておけば、できるやつと判断されるだろう。地元との関係性という視点は、企画の成功を大きく左右する。
世界をよりよく、おもしろく。