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失敗してからが勝負だ -信頼の貯蓄と信用の借金-

人生でこれまで一度も失敗せずに生きてこられた人はいない


失敗してからが勝負だ -信頼の貯蓄と信用の借金-

「失敗」について偉人の言葉をいくつか引用する。

一度も失敗をしたことがない人は、何も新しいことに挑戦したことがない人である(アルバート・アインシュタイン

成功を祝うのはいいが、もっと大切なのは失敗から学ぶことだ。
失敗にどう対処するかで会社が社員の良い発想や才能をどれだけ引き出し、
変化に対応していけるかがわかる。どんな会社にも、ミスをして、それを最大限活かしたことのある人が必要だ(ビル・ゲイツ

諸君は必ず失敗する。ずいぶん失敗する。
成功があるかも知れませぬけれども、成功より失敗が多い。
失敗に落胆しなさるな。失敗に打ち勝たなければならぬ。
たびたび失敗すると、そこで大切な経験を得る。
この経験によって、もって成功を期さなければならぬのである(大隈重信

失敗の原因を素直に認識し、「これは非常にいい体験だった。尊い教訓になった」
というところまで心を開く人は、後日進歩し成長する人だと思います(松下幸之助

私の最大の光栄は、一度も失敗しないことではなく、倒れるごとに起きるところにある。私の仕事は失敗の連続であった(本田宗一郎


失敗してからが勝負


僕の周りでも一流と言われる人は、失敗してからが勝負だと口を揃えていう。
人間の本性は、失敗した後の行動にでる。
だから、失敗そのものに対して寛容であり、失敗することを想定して余白を作ってくれている人もいる。

残念なことに、田舎では失敗することを極端に恐れる傾向があるように思う。
失敗したらどうしようと恐れ、実際に失敗したら全力で逃げてしまう。
どのように挽回するかという思考にはならない。
これでは何も成長しないし、逃げ回って生きて行くことになる。


信用の借金と信頼の貯蓄


資金を集めて大きな事にチャレンジしたいと頑張っている子がいた。
その子はSNSを利用して資金集めを始めた。
チャレンジの内容は自己実現の為であり、支援をお願いしている相手のメリットがほぼ皆無の状態だった。
このような場合、資金はお情けとして集まる。

自分にまだ信用がない状態で資金を集めようとすると、信用の借金というか、相手に貸しを作ることになる。
今はSNSのおかげで資金集めがしやすい時代になった分、
地道に信頼関係を作ることがほんとうに大事だと考えている。

例えば一万円の資金を集めるのに、一万円の交通費を使ってお願いしに行く。
これは一見すると無意味で非効率なように思える。
だけど信頼関係を築く目的で、長い目で見ると実は効果がある。
信頼関係の浅い段階で、すぐ現金化しようとするのではなくて、未来に信頼を貯蓄するという考え方だ。

僕がその子の立場であれば、信頼関係のない人にアドバイスだけされても腹が立つだろうから返信をせずに黙っていた。
その後、僕からの返信がなかったからか、メッセージだけでは失礼だったと連絡がきた。
直接会って話がしたいというので承諾したのだが、
なんとその子は約束をすっぽかした。

さすがに、老婆心から少しきつく注意した。
その子からは再度、謝罪文面のメッセージがきてそれっきり。

資金集めに必死だったのではないのか?
もし本当に必死だったら会いにきて謝るべき事を謝って、それでも資金が必要だと伝える事が大切ではないのか?

失敗してから、相手の本気度がわかる。
失敗してから、相手の誠実さがわかる。


失敗してからがチャンスだと思います。ほんとに。
ここまで読んでくれたあなたにはぜひ、失敗を失敗のまま終わらせないようにしてほしい。
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